トイレウオシュレット(電気温水便座器)の使いすぎに注意

排便後にウォシュレットを使うのは、いまや一般的なことといえます。家庭内はもとより、公共施設や鉄道、航空機のトイレなど、いたるところに設置されています。
排便後の肛門を清潔に保つ上で、とても有用な物であることに変わりはありませんが、使用方法を誤るとこれは便秘の原因になります。

人間の感覚、運動を司る神経には、自分の意思でコントロールできる運動神経と自分の意思ではコントロールできない自律神経があります。便意を感じるときに働く内肛門括約筋は自律神経に支配されています。朝、水分を摂ったり運動をしたりすることで、便意は、朝起きたときに水を飲んだり運動したりする生活の自然な流れの中で生じますが、温水便座器での肛門刺激になれすぎてしまうと、内肛門括約筋の働きが鈍くなり、温水便座器なしでは排便できない事になってしまいます。
便秘薬と同様、刺激になれてしまうことは、健康的な排便にとってはマイナスです。