
消化されなかった食べ物のかすや老廃物は、お粥のようなドロドロの液体状になっています。これが便の最初の状態です。それが腸の中を進んでいく中で、水分が吸い取られ、次第に便として硬さを増して行きます。もともと、腸の内部は乾きやすいという性質があると言えます。便秘はこのように、腸の水分が少なくなることと強く関係しています。
口から入る食べ物・飲み物の水分は1日約2リットル。それに、胃腸から分泌される消化液が加わりますので、大腸にはかなり大量の水分が流れこみます。その水分の大半は、大腸を通過する際に吸い取られて、食べ物の残りかすが適度な硬さの塊になります。大腸内から吸い取られる水分が少し増え、大腸内部が乾き気味ななるだけで、便も固くなり、便が滞る原因となります。それが繰り返されるのが便秘です。