
妊娠中は、便秘を訴える人が多くいます。たとえば1週間に1回という方も時には見かけられます。
妊娠中は胎盤からプロゲステロンというホルモンが大量に分泌されます。このホルモンは平滑筋の動きを抑制する作用があるので、平滑筋である消化管の筋肉の動きがどうしても鈍くなりがちで、食べ物が腸管を通過する時間も妊娠中は長くなります。妊娠中の便秘はむしろ生理的な現象とも言われています。
刺激性下剤(ビサゴジル、センノシド、プルセニドやアローゼン)は、腸を直接刺激して腸の運動を活発化させます。強力ですが、早産や流産の危険性を伴います。
3Aマグネシアは、酸化マグネシウムを主成分とした便秘薬で、昔から産婦人科の医師が、妊婦さんに処方していた、比較的安全性の高いお薬です。しかし、妊娠中はデリケートな時期なので、主治医の先生と相談の上、ご服用ください。