スキンケアをしているのに、肌荒れが続いてしまうことはありませんか?
実は便秘になると腸内環境が乱れ、肌の不調の一因になることがあります。
吹き出物やくすみが気になりやすいケースもみられるため、早めの対策が大切です。
便通が落ち着くことで、体全体が整いやすいと感じる人もいます。
この記事で便秘と肌荒れのつながりや、市販薬を選ぶ際のポイントについて解説します。
便秘と肌荒れの関係は本当?腸内環境と肌トラブルの関係を解説
腸内環境の乱れがどのように肌へ影響するのかを見ていきましょう。
便が腸にとどまると腸内環境が乱れて肌へ影響しやすくなる
便秘で排出が滞ると、腸内では悪玉菌が増えやすくなると考えられています。
便が長く腸にとどまることで腐敗が進み、ガスが多く発生し、腸内のpHや菌のバランスが乱れやすくなるためです。
腸内環境が乱れると、栄養や水分の吸収の効率が落ちたり、体のめぐりが安定しにくくなることも少なくありません。
こうした変化が続くと、肌の乾燥やくすみ、吹き出物などのトラブルにつながることがあるため注意が必要です。
腸内の乱れが肌の不調としてあらわれることを覚えておきましょう。
腸の動きが鈍ると、血流や代謝にも影響が出やすくなる
便秘が起こる背景には、便を送り出す腸のぜん動運動が弱くなることが挙げられます。
腸の働きが弱まると腹部の血流も低下しやすくなり、巡りが悪い状態になることがあります。
腹部の巡りが悪くなると全身の循環にも影響が広がり、必要な栄養や酸素が肌まで届きにくくなります。
血流の滞りは肌の新陳代謝を乱しやすく、コンディションが乱れる原因になりかねません。
その結果、肌がごわついたりくすみが出たり、いつもより調子を崩しやすい状態につながることがあります。
腸の動きが落ちた状態が続くほど、こうした肌の変化が長引きやすくなるので注意しましょう。
便秘による肌荒れのサインと特徴|ニキビ・吹出物など
便秘が続くと肌の調子が不安定になり、吹出物やニキビは体調の変化のひとつのサインです。
吹出物・ニキビが出やすい部位と特徴
便秘が続くと、体内に不要なものがとどまりやすくなり、その影響が肌にあらわれることがあります。
とくに、あごやフェイスラインはホルモンの変動やストレスの影響を受けやすく、体調のバランスが乱れているときに吹出物が出やすい部位とされています。
頬や背中は皮脂の分泌が比較的多いため、腸内環境の乱れが重なると、赤みが出やすくなったり、同じ場所に吹出物が繰り返しできることも珍しくありません。
便秘と肌の変化が同時に気になる場合は、腸の状態がひとつの要因になっている可能性があります。
治りにくい・繰り返す肌荒れの特徴
便秘が続くと腸内環境が乱れ、体の調子が安定しにくくなることがあります。
こうした状態が続くと、肌のリズムにも影響が出やすく、吹出物やざらつきがなかなか治りにくいケースもみられます。
さらに、肌のバリア機能が低下すると外からの刺激に敏感になり、同じ場所に吹出物が繰り返しできることもあります。
便通を整えないまま過ごしてしまうと、このサイクルから抜け出しにくくなり、肌荒れが長引くことがあるので注意しましょう。
便秘対策に役立つ市販薬の選び方のポイント
市販の便秘薬にはさまざまなタイプがあり、自分の体質や生活リズムに合ったものを選ぶことが大切です。
便秘のタイプや体調に合わせて、腸に負担をかけにくいものを選び、自然なリズムを整えやすいタイプを意識して選びましょう。
おなかを無理に刺激しない
腸を強く刺激して排便をうながすタイプの便秘薬は、即効性が期待できる一方で、腹痛や下痢につながる場合があります。
刺激が繰り返されると薬に慣れてしまい、効き目が弱くなることもあるため、体質によっては負担になりやすいことも少なくありません。
その点、腸を強く動かさずに働く「非刺激性タイプ」の便秘薬は、自然な排便をサポートしやすく、体への負担が比較的少ないのが特徴です。
便通が落ち着いてくると、体全体のめぐりが整い、肌の調子が安定しやすいと感じる人もいます。
水分を取り込みやすい
体内の水分を便に集めるタイプの便秘薬は、硬くなった便をやわらかくし、スムーズに排出しやすくします。
特に酸化マグネシウム系の便秘薬は、細かい粒が水分と混ざりやすく、自然な排便を助けることで知られています。
便がやわらかくなることで、おなかに優しく出しやすくなり、腸の動きも整えやすくなります。
無理なく排便できる状態を保つことで、体調のリズムを整えやすくして、からだ全体のリズムを整えやすくなると考えられています。
習慣性が少なく長く続けやすい
刺激性の便秘薬は、使い続けることで腸が慣れてしまう場合があり、長期間の使用には注意が必要です。
一方で、習慣性が少ないとされる「非刺激性タイプ」は、体質に合わせた調整がしやすく、必要な期間だけ続けやすいのが大きな特徴です。
ただし、薬だけに頼るのではなく、使用中は食事・運動・水分摂取もあわせて見直すことが大切です。
生活リズムと合わせて整えていくことで、より自然な排便のリズムを取り戻しやすくなります。

便秘と肌荒れに関するよくある質問
便秘が解消されると肌の調子はどれくらいで変わる?
肌の変化があらわれる時期には個人差が大きく、体質や生活リズムによっても違いがあります。早い人では数日〜1週間ほどでざらつきやくすみが落ち着いてくることがありますが、ゆっくり時間をかけて調子が安定していく場合もあります。 便通が乱れにくい状態が続くほど、肌のリズムも整いやすくなり、肌トラブルが気になりにくくなることが期待できます。焦らず、生活習慣もあわせて整えていく意識を持つことが大切です。
市販の便秘薬は毎日飲んでも大丈夫?
市販の便秘薬には、腸を強く刺激しない「非刺激性タイプ」もあり、短期間であれば連続使用が問題ない場合もあります。ただし、長期間の服用を続けるときは、用法・用量を守りつつ、不安な場合は医師に相談するようにしましょう。また、薬だけに頼るのではなく、食事・水分補給・適度な運動など、日常の習慣をあわせて見直すことが大切です。生活リズムが整うことで、薬に頼らなくても自然な排便を維持しやすくなる可能性があります。
サプリと第3類医薬品の便秘薬はどう違う?
サプリメントは「健康食品」に分類され、腸内環境をサポートする目的で作られています。食品のため、便秘の改善といった効果効能はうたえませんが、日常的なケアとして取り入れやすいのが特徴です。一方で、第3類医薬品の便秘薬は、有効成分の働きが科学的に確認されており、便を出しやすくすることを目的として作られています。目的が異なるため、選ぶ際には医師や薬剤師に相談することが望ましいです。
まとめ|便秘を整えて内側から肌トラブルを防ぐ
便秘が続くと腸内環境が乱れやすくなり、体のめぐりや肌のリズムにも影響が及ぶことがあるとされています。
まずは食事・水分・睡眠など、日常の習慣を整えることが基本です。
そのうえで、生活の工夫だけでは便通が安定しにくい場合は、市販の便秘薬を上手に取り入れる選択肢もあります。
非刺激性タイプはおなかにやさしく、クセになりにくいため、体質に合わせて選びやすいとされています。
肌の不調が続くときは、体の内側の状態も含めて生活を見直すことが、体調を整えるために役立つ場合があります。
※市販薬を使用する際は、必ず用法・用量を守りましょう。長期間の連用は避け、改善しない場合や不安があるときは医師や薬剤師に相談してください。
監修
仕垣幸太郎 先生
大浜第一病院 大腸肛門外科部長
医学博士、日本大腸肛門病学会専門医・指導医、日本肛門機能障害研究会会員 福島県立医科大学大学院卒業。
東京山手メディカルセンター(旧社会保険中央総合病院)大腸肛門病センターで肛門疾患・排便障害の経験を積む。
以降,10年以上にわたり重症便秘症、便失禁などの排便障害診療にあたっている。
総合病院だけではなく、介護・在宅の現場での排便の問題に現場での指導やセミナーという形で取り組んでいる。