腸活は何する?今日から始めたい食事・運動・生活習慣をわかりやすく解説

腸活ってよく聞くけど、何をすればいいのかお困りではありませんか?

腸活というとヨーグルトや発酵食品を食べるイメージがありますが、食事だけに気を配ればいいわけではありません。運動や睡眠、排便習慣など、毎日の生活を幅広く見直すことがポイントです。

この記事では、腸活では何をするのか、今日から始めやすい食事・運動・生活習慣に分けてわかりやすく解説します。

腸活では何をする?まず始めたい基本の習慣

腸活の始め方に決まった順番はありません。まずは腸内環境について知り、自分の食事や生活習慣のなかで見直しやすいところから取り組みましょう。

腸活とは?腸内環境を整える取り組みの基本

腸活とは、食事や生活習慣を見直し、腸内環境を良好な状態に保つことを目指す取り組みです。

腸内には多くの細菌が存在しており、その種類やバランスには個人差があります。そのため、「善玉菌と呼ばれる菌だけを増やせばよい」と単純に考えるのではなく、毎日の食生活や生活リズムを整えることが基本です。

▼生活リズムの整え方(例)

  • 朝食を取る
  • 食物繊維を含む食品を取り入れる
  • 適度に体を動かす

すべてを一度に変えようとすると続けにくいため、自分の生活に無理なく取り入れられるものから始めてみましょう。

腸内環境が乱れると起こりやすい変化

腸内環境の変化に伴い、便秘や下痢、便の硬さや回数の変化など、排便に関する不調がみられる場合があります。

また、お腹が張る、ガスが気になる、腹部に不快感があるといった変化が現れることもあります。

ただし、このような症状の原因が必ず腸内環境にあるとは限りません。食事や運動などの生活習慣だけでなく、体調の変化や病気など別の要因が関係していることもあります。

気になる症状が続いている場合は、腸活だけで対処し続けず、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

腸内環境は食事・運動・睡眠など複数の要因が関係する

腸内環境には、普段食べているものや食事を取る時間など、毎日の食生活が関係しています。

そのほかにも、運動不足や睡眠不足、不規則な生活など、さまざまな生活習慣が腸の状態に影響する可能性があります。

そのため、特定の食品を食べ続けたり、一つの方法だけを試したりするのではなく、生活全体を振り返ることが重要です。

腸活を始める際は、次の4つを意識してみましょう。

  • 食事の内容や時間
  • 日常的な運動
  • 睡眠と生活リズム
  • トイレに行くタイミングなどの排便習慣

できていないものがあれば、無理のない範囲で一つずつ見直していきます。

腸活で何を食べる?取り入れたい食べ物と飲み物

腸活では、毎日の食事を整えることもポイントです。一つの食品に偏らず、さまざまな食品を組み合わせながら無理なく続けましょう。

ヨーグルトや納豆などの発酵食品を取り入れる

腸活では、以下の発酵食品が取り入れやすい食品として挙げられます。

  • ヨーグルト
  • 納豆
  • みそ
  • キムチ など

朝食にヨーグルトを添える、夕食に納豆を加える、みそ汁を献立に取り入れるなど、普段の食事に組み込みやすいものを選ぶと続けやすくなります。

ただし、一つの食品だけを毎日大量に食べる必要はありません。さまざまな食品を組み合わせ、食生活全体のバランスを考えることが重要です。

体質に合わない場合は無理に続ける必要はありません。体調に合わせて別の発酵食品に切り替える方法もあります。

食物繊維とオリゴ糖を含む食べ物を組み合わせる

野菜や豆類、きのこ、海藻、果物、穀類など、食物繊維を含む食品も無理のない範囲で食事に取り入れましょう。

食物繊維は人の小腸では消化されず、大腸まで届く食品成分で、お腹の健康を保ち、毎日のスッキリとした習慣をサポートする役割が期待されています 。

例えば、普段の食事では次のような取り入れ方があります。

食事取り入れ方の例
朝食果物や大麦を使った食品を加える
昼食野菜や豆類を使った副菜を選ぶ
夕食きのこや海藻を汁物や副菜に加える

また、玉ねぎやバナナ、大豆製品など、オリゴ糖を含む食品を組み合わせる方法もあります。

特定の食品だけを多く食べるのではなく、毎日の主食や副菜などに少しずつ取り入れましょう。

水やお茶をこまめに飲んで水分不足を防ぐ

水分が不足すると便が硬くなる一因となるため、普段からこまめな水分補給を意識しましょう。

  • 起床後に水を飲む
  • 食事のときにお茶を用意する
  • 外出時に飲み物を持ち歩く など

飲み物は水や無糖のお茶などを基本とし、糖分の多いジュースや清涼飲料水ばかりにならないようにします。

一度に大量の水を飲むのではなく、こまめに水分補給のタイミングをつくると続けやすくなります。

必要な水分量は体格や運動量、季節などによっても変わるため、決まった量を無理に飲むのではなく、状況に合わせて補給しましょう。

腸活では何を見直す?運動・睡眠・排便習慣の整え方

腸活では、食事以外の生活習慣も見直します。運動不足や睡眠不足、便意を我慢する習慣がないか振り返ってみましょう。

ウォーキングやストレッチで適度に体を動かす

普段あまり運動していない方は、ウォーキングやストレッチなど、負担の少ない運動から始めてみましょう。

まとまった運動時間を確保できない場合は、近い場所まで歩く、階段を使う、家事の合間に体を動かすといった方法でも活動量を増やせます。

デスクワークなどで長時間座り続ける方は、休憩時間に立ったり歩いたりすることを意識してみてください。

無理に激しい運動をするのではなく、継続できる方法を取り入れましょう。

睡眠時間と毎日の生活リズムを整える

腸活を始めるなら、睡眠時間や生活リズムも確認してみましょう。

就寝時間や起床時間が日によって大きく変わる生活では、食事の時間なども不規則になりやすくなります。

できる範囲で寝る時間と起きる時間をそろえ、必要な休養を確保しましょう。

夜更かしが続いていないか、夕食の時間が毎日大きく異なっていないかなど、普段の生活を振り返ることも大切です。

便意を我慢せずトイレに行く習慣をつける

便意を感じたら、できるだけ我慢せずにトイレへ行くようにしましょう。

特に朝食後は便意が起こりやすい時間帯のため、すぐに外出するのではなく、トイレに行ける時間を確保しておくと余裕を持って排便できます。

排便するときは、長時間座ったり強くいきんだりしないこともポイントです。

洋式トイレでは、足元に足台を置いて膝を少し高くし、上半身を前に傾けると排便しやすい姿勢を取りやすくなります。

毎日決まった回数の排便にこだわるのではなく、自分の便意に合わせてトイレに行く習慣をつけましょう。

腸活で何をするか迷ったときのよくある質問

腸活はどのくらい続ければ変化を感じられますか?

腸活による変化が現れるまでの期間には個人差があり、「何日続ければ効果が出る」と一律にはいえません。排便回数だけに注目せず、便の硬さや排便時の状態、お腹の張りや不快感なども確認しながら続けてみましょう。一定期間続けても症状が改善しない場合や、血便・強い腹痛などがみられる場合は、医療機関への相談を検討してください。

ヨーグルトは毎日食べたほうがよいですか?

腸活をするからといって、ヨーグルトを必ず毎日食べる必要はありません。ヨーグルトだけに偏らず、野菜や豆類、穀類などを含めた食生活全体のバランスを優先してください。ヨーグルトを取り入れる場合も、無理なく続けられる量にして、お腹の状態を確認しながら食べることがポイントです。体質に合わないと感じる場合は、無理に続けず、ヨーグルトの種類を替えてみたり、納豆やみそなど別の発酵食品に替えてみたりしましょう。

腸活はサプリメントだけでもできますか?

乳酸菌や食物繊維などを含むサプリメントは腸活の一環として利用されたり、食事から十分に取りにくい成分を補う目的で利用される場合があります。利用する場合は、含まれている成分や摂取量、注意事項などを確認しましょう。服用している薬がある場合や、サプリメントを利用してよいか迷う場合は、医師や薬剤師などに相談してください。

腸活は食事・運動・睡眠など身近な習慣から始めよう

腸活で何をするか迷ったら、まずは毎日の食事や生活習慣を振り返ってみましょう。

ヨーグルトや納豆などの発酵食品、食物繊維やオリゴ糖を含む食品を食事に取り入れるほか、こまめな水分補給も意識します。

さらに、ウォーキングなどで適度に体を動かす、睡眠時間を確保する、便意を我慢しないといった生活習慣も見直すポイントです。

すべてを一度に変える必要はありません。できることから一つずつ取り入れ、自分の生活に合った方法で続けていきましょう。

症状が長く続く場合や、血便・強い腹痛などがみられる場合は、腸活だけで対処せず医療機関への相談を検討してください。

監修

しがき先生クリニック 院長 仕垣幸太郎先生 

医学博士、日本大腸肛門病学会専門医・指導医、日本肛門機能障害研究会会員
福島県立医科大学大学院卒業。東京山手メディカルセンター(旧社会保険中央総合病院)大腸肛門病センターで肛門疾患、排便障害の経験を積む。以降、10年以上にわたり重症便秘症、便失禁などの排便障害診療にあたっている。総合病院だけではなく、介護・在宅の現場での排便の問題に現場での指導やセミナーという形で取り組んでいる。